QVA149について

QVA149は、2005年4月に当社グループがノバルティス社(スイス)にライセンス・アウトした長時間作用型ムスカリン拮抗薬のNVA237と、ノバルティスの長時間作用型β2刺激薬(LABA)であるindacaterolを固定用量で配合した慢性閉塞性肺疾患(COPD)向けの治療薬です。
NVA237(LAMA)とindacaterol(LABA)は共に1日1回吸入の気管支拡張剤ですが、肺の異なる受容体に作用するため、配合剤とすることでより優れた作用が期待されます。この疾患領域において初の1日1回投与型LAMA/LABA配合剤になるものと見込まれています。
2009年9月にウィーンで開催された欧州呼吸器学会(ERS:European Respiratory Society)において、第Ⅱ相臨床試験で確認された呼吸機能改善作用について発表いたしました。その作用は既存の治療薬を上回る効力を示し、安全性および忍容性についても良好な結果が示されました。
2010年にノバルティス社が52週間にわたる二つの第Ⅲ相臨床試験を開始いたしました。一方の試験は、重症から最重症のCOPD患者1,998名を対象に実施され、COPD増悪率におけるNVA237単剤に対する優位性を検討するものです。他方の試験は、中等症から重症のCOPD患者339名を対象にQVA149の長期にわたる安全性及び忍容性を評価します。
また、同社は、QVA149の承認申請を2012年に予定していると公表しております。
COPDについて
慢性閉塞性肺疾患とは、主に喫煙や大気汚染などにより誘発された肺気腫、慢性気管支炎、もしくはこの両方によって生じる持続的な気道の閉塞状態です。
米国や欧州、日本などの主要市場での罹患率はおよそ4%と言われていますが、いまだ的確な診断がなされていないとの指摘もあります。米国では死亡数、有病数とも4位の疾患とされており、年間の医療コストは300億ドルを超えております。
COPDの市場について
現在、COPD市場は約60億ドル(2007年)と見積もられていますが、COPDの認知度の高まりと、付加価値の高い医薬品の普及により、今後更なる拡大が見込まれ、2011年までにほぼ倍増する可能性があります。

















